
気候変動が激しさを増している。脱炭素などその原因に対する取り組みも大事だが、暑さ対策といった住環境への対処が不可欠だ。ところが現在、住宅をはじめとする建物で行われている断熱材の使用や空調による温度管理では、十分でないどころか時に逆効果になることもあるという。そこで注目されるのが「遮熱」である。
本書では、そもそもの「熱」の正体、断熱との違い、目に見えない建物内の熱移動のしくみ、実際の施工方法など、「遮熱」にかかわる知識を、科学的かつ実践的に詳説している。「エアコンをつけても暑い」「断熱材を入れても、夏の夜が寝苦しい」といった不満や違和感の原因は、伝導、対流、輻射などの「熱の振る舞い」を知ることで理解できるという。著者は日本遮熱株式会社代表取締役。多数の特許・実用新案を取得し、文部科学大臣賞、特許庁長官奨励賞、日本弁理士会会長賞など受賞歴もある。遮熱の普及を通じて、省エネ、熱中症対策、地球温暖化対策に取り組んでいる。

