
製造業をはじめとするさまざまな業界で「デジタルツイン」の活用が始まっている。現実世界のモノや環境をデジタル空間に再現し、シミュレーションや可視化によって問題解決や創造を目指す手法だ。建設業界はデジタルツインの中核技術となるBIM(Building Information Modeling)導入から取り組まれているようだ。
本書では、デジタルツインの基本的な考え方からプロジェクトの進め方、BIMを使いこなすための運用や体制、ルールづくりのポイントを、複数の事例を挙げながらわかりやすく解説している。建設業界においてBIMは、広く使われているもう一つのデジタルツールであるCAD(Computer Aided Design)の進化したものとみなされることもある。だが、単に「作図の高度化」を目的とするCADに対し、BIMは、常に更新される「建物の情報源」として機能するのだという。編者のワークパスは、2020年創業の、BIMとデジタルツインを活用した空間データ活用の専門会社。著者の広瀬郁氏は同社創業者でCEO、野口努氏は同社COOを務める。

