炒飯の調理で「鍋を振ってはいけない」理由とは
『チャーハンという迷宮』
なぜ国民食になったのか
石田 かおる 著
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NHK出版(NHK出版新書)
| 320p
| 1,210円(税込)

序章 身近なのに、謎を秘めた料理
第1章 中国料理店「3つのエポック」~チャーハンと町中華の起源~
第2章 マスメディアの形成と“大正の中国料理ブーム”
第3章 「主婦」の誕生~1900年のハムライス~
第4章 『きょうの料理』と国民食になるチャーハン
第5章 「冷や飯論争」と「ピラフはチャーハンか?」問題
第6章 「男の料理」という呪縛~パラパラ論争としっとり派の逆襲~
第7章 なぜわざわざ料理をするのか?~「炒めないチャーハン」の時代に~
終章 米と油と日本人

カレーやラーメン、おにぎりなどとともに日本の「国民食」の一角を占める「チャーハン(炒飯)」。町中華の「顔」の一つであり、家庭の食卓に並ぶことも多い、とても身近な料理だ。「チャーハンブーム」が起きたこともあるが、実は定義が曖昧で謎の多い料理なのだという。どのように普及してきたのだろうか。
本書では、「チャーハン・ヒストリアン」を名乗る記者が、膨大な調査をもとに、チャーハンの近現代史と、そこから浮かび上がる日本社会、日本人像について詳細に語っている。マイボイスコムの「好きな中華料理のメニュー」の2023年調査で2位、「自宅でよく食べる中華料理のメニュー」でも3位という老若男女に愛されるチャーハンだが、その発祥や「いつ日本に入り、今みたいに家庭で作れるようになったのか?」などが大いなる謎に包まれてきた。著者は週刊誌『AERA』などを経て、2022年からフリー。「食」「教育」「ライフスタイル」の分野を多く手がけている。
