都市を地区に分け車歩のバランスをとる街づくり
『なぜクルマの速度を下げるとまちが再生するのか』
人とモビリティが共生するビルアペゼ戦略

「ビルアペゼ」で再生した海外のまち
小さなみちの大きな改革
第1章 世界の潮流は「脱・自動車ファースト」へ
第2章 世界の「脱・自動車ファースト」に向けた取り組み
第3章 速度制限で穏やかなまちをつくる「ビルアペゼ」戦略
第4章 「ビルアペゼ」を実現する五つの手法
第5章 日本版ビルアペゼ「ゆっくりを軸とした心ときめくモビリティまちづくり」の実現に向けて
鼎談 日本で穏やかな街をどう実現するか

都市部において住民や訪問者のウェルビーイングを高める「まちづくり」を考えるにあたって難しい課題になりうるのが、自動車やバス、自転車、歩行者などの多様なモビリティが共生する仕組みをつくることだ。そのために欧州の各都市では、「Ville apaisée(ビルアペゼ)」というまちづくりの概念が導入されてきている。
本書では、これまで「自動車ファースト」を前提に取り組まれてきた都市設計を、自動車の制限速度と優先度を場所に応じて段階的に見直し、「人」を中心としバランスの取れたものにするビルアペゼについて、その意味づけや目的、具体的な設計などを、事例を交えながら解説している。フランス、オーストリアなど欧州で推進されているビルアペゼは、フランス語で都市や町を意味する「ville(ビル)」と、動詞「apaiser(なだめる、静める、和らげる)」の形容詞である「apaisée(アペゼ)」を組み合わせた語である。編著者の三重野真代氏は東京大学公共政策大学院交通・観光政策研究ユニット特任准教授、武蔵野大学経営学部経営学科特任教授。石田東生氏は筑波大学名誉教授、SIP「スマートモビリティプラットフォームの構築」PD。一般財団法人運輸総合研究所は交通運輸及び観光分野における様々な研究調査活動や政策提言を行うシンクタンク。
