書籍
発刊 2026.05
E・マスクが「国家との融合」を重視した理由
『マスキズム 新たな独占の時代』
MUSKISM(2026)
クィン・スロボディアン / ベン・ターノフ 著 | 樋口 武志 訳/斎藤 幸平 解説 | 飛鳥新社 | 320p | 2,200円(税込)
Contents

はじめに マスク主義は21世紀のOSである
第1章 選民のためだけの未来主義
第2章 上位集合(スーパーセット)
第3章 サービスとしての主権
第4章 電気的自立(エレクトリック・オートノミー)
第5章 アテンション錬金術
第6章 機械と人間の融合
第7章 ヒトラー化するAI
第8章 Xという名の国家
終章 マスキズムの4つの未来

Introduction
テスラやスペースX、そしてSNSのXを事実上率いるイーロン・マスク氏を、単なる起業家と見る人はもはや少ないのかもしれない。世界一とされる資産をもち、第2次トランプ政権では政府の要職を務めた。常識をはるかに超えた思考や行動は、時代を動かす「マスキズム(マスク主義)」と呼ぶに相応しいものだ。
本書では、イーロン・マスク氏という人物ではなく、マスク氏を中心とした社会システム、21世紀のOSとしての「マスキズム」とは何か、いかなる方向へ社会を動かしているのかを、マスク氏のこれまでの足跡や発言などをもとに論じている。マスキズムは、国家や個人に「テクノロジーによる自立」をもたらすものであり、国家と対立するのではなく、むしろ「一体化」して独占をめざす、といった特徴があるという。著者のクィン・スロボディアン氏はボストン大学フレデリック・S・パーディー・スクール・オブ・グローバル・スタディーズの国際史教授。ベン・ターノフ氏はマサチューセッツ在住の作家・テクノロジスト。