
四方を海に囲まれた島国である日本での「船」の役割の大きさは言を俟たない。船舶にかかわる、海運や造船といった海事産業は、物流インフラや安全保障といったビジネスや国民の生活に直結する重要性を有している。さらに近年では、ゼロ・エミッション船の製造や運航など環境対応にも一定の役割が期待されている。
本書は、船について詳しく知りたい人に向けた「船の入門書」。造船、操船、海運などについて基本から幅広く知識を網羅して解説している。改訂5版では、国際情勢を踏まえつつ、省エネ/脱炭素、船の自動運航といった最新トピックスが追加された。タンカーなどの商船、クルーズ船などの旅客船を含む船の最大ともいえる長所は、自動車や鉄道、航空機といった他の輸送システムと比べ、圧倒的に輸送効率が高く、経済性が高いことだという。著者は、1974年に大阪商船三井船舶(現・商船三井)入社。一般貨物船、コンテナ船、自動車専用船、撒積船など大型外航船の基本計画、建造に携わった。2007年から2022年まで独立行政法人 鉄道・運輸機構に勤務。

