生誕100年「ジャズの帝王」の音楽が変化した訳
『マイルス・デイヴィス研究入門』
小室 敬幸 著
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星海社(星海社新書)
| 376p
| 1,870円(税込)

はじめに これまでマイルスはどう語られてきたか?
第1章 ~1961年 自由への道、モードジャズという出発点
第2章 1963年~1968年 柔軟を極めたクインテット
第3章 1967年~1969年 電化され始めたことで何が変わったか?
第4章 1969年~1971年 ライヴを再考する
第5章 1972年 《オン・ザ・コーナー》は何を変えたか?
第6章 1972年~1975年 自由と洗練のはざまで揺れ動く

2026年は「帝王」と称されたマイルス・デイヴィス、「聖者」になりたいと願ったジョン・コルトレーン、2人の偉大なジャズミュージシャンが生誕100年を迎えたメモリアルな年だ。マイルス・デイヴィス(1926~1991)はトランペット奏者としてだけでなく、作曲・編曲の領域でも音楽的な挑戦を続け、ジャズに革命を起こしていった。
本書では、1975年までのマイルス・デイヴィスの音楽の変遷を、音源や伝記・評論、学術的研究などをもとに徹底分析する。ジャズとは何か、モードジャズは何かといった大前提から世界中の学術研究を踏まえて解説。そしてマイルスのスタイルの変化の背後にある一貫したジャズミュージシャンとしての思考を浮き彫りにする点で、新時代の画期的なマイルス論である。1926年5月26日、米国イリノイ州オールトンで生まれ、セントルイスで育ったマイルスは、幼少時に父の友人から贈られたトランペットを吹き始め、高校時代にジャズの演奏に取り組むようになる。ジュリアード音楽院を中退後、1940年代後半からニューヨークで本格的に演奏を始め、1950年代末にモードジャズを確立するなど、めまぐるしく音楽スタイルを変化させていった。著者は音楽ライター、桐朋学園大学非常勤講師で、クラシック音楽、現代音楽、ジャズ、映画音楽を中心に曲目解説やインタビュー記事などを執筆している。
