書籍
発刊 2026.04
技術を自立共生への治癒法と見るイリイチの思想
『技術の思想史』
哲学者は技術をどう考えてきたのか
中山 元 著 | 平凡社 | 368p | 3,630円(税込)
Contents

第1章 古代、中世、近世の技術思想
第2章 近世における技術思想
第3章 現代の文明論的な技術哲学の登場
第4章 現代の技術哲学の開花――技術への両義的な批判のまなざし
第5章 現代の技術哲学の発展――社会的な技術批判のまなざし
第6章 現代の技術哲学の飛躍――技術のもたらす危険性へのまなざし
第7章 現代の人工知能の可能性と危険性

Introduction
その起源を原始時代の石器などの道具にまで遡ることができ、現代の生活やビジネスにおいてなくてはならないものである「技術(テクノロジー)」。技術は、人類の長い歴史においてその時々の人々のニーズに応えながら進歩を続け、ついにはAIという、人間を超えるかもしれない知能をつくり出すに至った。
本書は、人間が生み出したものでありながら脅かす存在ともなりうる「技術」について、古今の哲学者や思想家がどのように考えてきたかを辿りながら考察する。取り上げられた哲学者・思想家は、古代ギリシアのプラトンやアリストテレスから、現代のレイ・カーツワイル、ユヴァル・ノア・ハラリにまで及ぶ。ダイジェストでは、ホセ・オルテガ・イ・ガセット(1883~1955)とイヴァン・イリイチ(1926~2002)の思想を取り上げた。著者は哲学者・翻訳家で、哲学サイト「ポリロゴス」を主宰している。著書に『労働の思想史』『戦争の思想史』『〈他者〉からはじまる社会哲学』(いずれも平凡社)などがある。