
4年に一度開催される世界最大のサッカー大会であるFIFAワールドカップ(W杯)。2026年W杯は、米国、カナダ、メキシコによる史上初の3カ国共催となった。強豪国やスター選手たちが躍動し、世界中の人々を熱狂させるW杯だが、そこには招致をめぐる各国の争いや思惑、国際政治や移民政策などが複雑に絡み合っている。
本書は、選手のプレーや監督の采配だけにとどまらないサッカーをめぐるさまざまな動きや潮流を「地政学」という切り口で読み解く。とりわけW杯は、地政学、国際関係の縮図ともいえる。FIFA(国際サッカー連盟)の加盟協会(211)は国連の加盟国(193)より多く、W杯の視聴者数は世界人口の60%を超える。国家のイメージを向上させ、国力を誇示するかっこうの舞台といえるのだ。著者はスポーツライター。2002年にスポーツ紙の通信員としてオランダへ移住。2003年から拠点をドイツに移す。2009年に帰国し、現在は『Number』『BRODY』『footballista』などに寄稿している。

