新書・文庫
発刊 2026.03
2026年2月末イラン攻撃の背景に何があるのか
『イランとアメリカ、そしてイスラエル』
「ガザ以後」の中東
高橋 和夫 著 | 朝日新聞出版(朝日新書) | 464p | 1,540円(税込)
Contents

I 中東政治の構図崩壊――2023年10月以降
 第1章 ガザ発、中東のパワーバランスの崩壊
 第2章 南アフリカとパレスチナ解放運動
 第3章 ヒズボラ
 第4章 シリアのアサド体制崩壊
 第5章 そしてイランへ
II イランとアメリカ――複雑な両国関係の歴史
 第6章 ペルシア――栄光と苦難の歴史
 第7章 国際政治のはざまで――悲劇の連鎖と血染めの白色革命
 第8章 怒濤の1970年代――イラン革命から米大使館人質事件まで
 第9章 イラン・イラク戦争
 第10章 冷戦後の中東――湾岸戦争、9.11、イラク戦争
 第11章 オバマとイラン核合意
 第12章 トランプからバイデンへ
 第13章 トランプの復活

Introduction
2026年2月28日のアメリカとイスラエルによる突然のイラン攻撃は、世界に衝撃を与えた。イランは中東諸国の米軍基地をミサイル攻撃するなど反撃。停戦合意がなされたものの予断は許さず、原油の供給を含め各国に不安が広がっている。イランとアメリカ、そしてイスラエルの間に何が起きていたのだろうか。
本書では、中東研究の第一人者が、激震を繰り返してきたイランとアメリカ、イスラエルの関係を軸に、これまでの国際政治の構造変化について歴史、宗教、民族から最新動向までを網羅しながら詳細に解説している。2026年2月末からのイラン攻撃は、2025年6月のイスラエルとアメリカによるイランとの戦闘、そして2023年10月からのガザ地区におけるイスラエルとハマスの紛争に連なるものだが、それまでに起きた、とくにアメリカとイランの関係性を知る上で重要な出来事に、1953年のイランにおけるクーデター、1979年のアメリカ大使館人質事件があるようだ。著者は中東研究者。放送大学名誉教授。クウェート大学客員研究員、放送大学教授などを経て2018年4月より先端技術安全保障研究所会長を務める。