
中国発、世界有数の電気自動車(EV)メーカーとして知られる比亜迪(BYD)。2026年1月には米フォード・モーターにハイブリッド車向け電池を供給する可能性も報道された。BYDの歴史は、1990年代のニッケル電池製造および販売に始まる。創業者である王伝福氏は、いかにして同社を成長させていったのか。
中国で刊行された未邦訳の本書は、王伝福氏のこれまでの歩みとBYD発展の軌跡を辿る評伝。1995年創業時からの電池事業、2003年の自動車業界参入、そして世界的なEVメーカーへと飛躍するまで、幾多の苦難を乗り越えた挑戦の歴史を伝えている。リチウムイオン電池生産において、日本企業の高度に自動化された生産ラインに対し、工具と技術者の技術力を組み合わせた方式で大量生産を実現するなど、現場の「エンジニア精神」を核とする企業文化が、同社の躍進を支えた原動力であるようだ。著者の秦朔氏はさまざまなメディアで活躍するジャーナリストで、元『南風窓』および『第一財経日報』総編集長。新メディアブランド「秦朔朋友圈(Qin Shuo Friends)」の創設者。熊玥伽氏は経済ジャーナリスト、ビジネスライター、「考拉看看(Koala Reading)」トップ企業研究センター主任。

