
日本の初等中等教育改革のテーマの一つに「個別最適化・協働型学習」の導入や、より一層の充実がある。いくつかモデルとなる先進事例はあるものの、旧来の教育制度や人材不足などが改革を阻む壁となっているケースもあるようだ。改革を進めるには、どのようなリーダーシップが求められるのだろうか。
本書では、横浜市の民間人校長から広島県教育長に就任、6年間でさまざまな画期的な教育改革を成し遂げた著者が、その経緯や舞台裏、改革を成功させる要諦などについて詳しく語っている。民間人校長時代に、不登校支援で校内フリースクールを設置するなどの実績を残した著者は、2018年に、広島県知事の湯﨑英彦氏の招きで広島県教育長に就任。オランダのオルタナティブ教育であるイエナプランを、公立小学校に初めて導入するなど、多大な業績を残した。著者は、学校法人金蘭会学園副理事長、東京インターナショナルスクール理事、静岡ガスの社外取締役。リクルートでトップ営業として活躍した後、1999年に留学仲介会社を起業。2010年、公募で全国初の女性公立中学校民間人校長として横浜市立市ヶ尾中学校に着任。2018年から広島県教育長を2期6年務めた。

