海外書籍・雑誌
発刊 イギリス 2025.03
最古の排水路が「トンネル構造」となった経緯
『「廃棄物」を考える』
The Idea of Waste: On the Limits of Human Life
Contents

はじめに 廃棄物は人生の足し算・引き算
1.排泄物:下水、汚物そして衛生学者たち
2.物体:消費、蓄積、破壊
3.資源:埋め立て、回復、リサイクル
4.美学:設計と脱物質化
5.予測:荒れ地、現実と想像
6.一時的なこと:深遠、無限、無意味なこと
結論 データの荒れ地

Introduction
2019年の調査によると、世界で毎年約21億トンもの都市廃棄物が排出されている。また今日では、非物質的な廃棄物、すなわちインターネット空間に流出する、個人の行動履歴などのデータ利用も問題となっている。現代のビジネスや社会生活において避けては通れない「廃棄物」の問題を、どう考えればいいのだろうか。
英国で刊行された未邦訳の本書では、廃棄物処理の歴史を追いながら、公共インフラやグローバル化、個人の生活様式や消費行動が変化することで、廃棄物の性質や廃棄物に抱く人々の考え方、管理・処理方法がどのように変質してきたのかを考察。古代ローマで生まれた下水道が、排泄物・廃棄物の処理を見えにくくしてきたことから、現代の「データ廃棄物」の問題までを取り上げている。著者のジョン・スカンラン氏はセントラル・ランカシャー大学アーツ・メディア学部のリサーチフェロー。ゴミ、リサイクル、文化や歴史のサーキュラリティ(循環性)、ポピュラー音楽、メディアテクノロジーなどのテーマを横断的に研究している。