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発刊 アメリカ 2016.09
全米第3位のアイスクリーム企業が生まれるまで
『ブルーベル・クリーマリーズ中興の祖 エド・F・クルーゼの経営哲学』
Ed. F. Kruse of Blue Bell Creameries
Contents

1.私たちは皆、何かしらの理由があってこの地球に置かれている。
2.一生懸命働きなさい。頑張れば頑張るほど、幸運に恵まれる。
3.準備しておきなさい。
4.十分に長く一生懸命働けば、どんな問題でも克服できる。
5.目標を設定し、それに向かって努力しなさい。
6.先を見据えなさい。
7.自分の原則を妥協してはいけない。
8.誠実さは交渉の対象ではない。
9.物事を正しく見る目を持ちなさい。
10.適性は重要だが、態度も同様に重要である。
11.心配するな、働け。
12.ユーモアのセンスを持ちなさい。
13.決めつけてはいけない。
14.言ったことは実行しなさい。
15.インチ単位では簡単だが、ヤード単位では難しい。
16.独創的な考えを持つ人は少ないので、他人のアイデアを取り入れてまとめるのが賢明だ。
17.良いことができるなら、今すぐ行動しなさい。
18.助けてくれた人に感謝しなさい。
あとがき 謙虚は美徳だ。

Introduction
ブルーベル・クリーマリーズは、テキサス州ブレナムを拠点とする、高品質アイスクリームで知られる老舗企業だ。創業は1907年、現在は米国24州で事業を展開している。地域に根ざした小さなアイスクリーム会社を、一躍国内外で知られるまでに成長させたのが、二代目社長のエドワード・F・クルーゼである。
米国テキサスA&M大学の出版部門から刊行された未邦訳の本書は、ブルーベル・クリーマリーズを長年にわたり経営したエド・F・クルーゼ(1928-2015)の生涯と哲学を描いた評伝。エドの人生や経営の指針となった行動原則や格言をまとめた「エディズム」を交えながら、その足跡を紹介している。低品質の商品開発を避けるがあまり大きな赤字を出していた、父親でもある先代社長のやり方を、エドは品質重視の信念は手放さずに変えていった。また、事業拡大に当たっては入念な計画とともに「一気にやらずに少しずつ」という原則で向き合ったという。著者のドロシー・マキナニー氏は、ブルーベル・クリーマリーズの取締役を務めた人物。テキサス大学オースティン校で米国研究の博士号を取得している。