

米国ではNBAが不動の人気を誇るバスケットボールだが、パリ五輪出場や日本人選手のNBAでの活躍もあり、Bリーグの入場者数が発足時の2倍になるなど、日本でも人気が高まっているようだ。そんな中、大学バスケ界で「絶対王者」にふさわしい戦績を残しているのが東海大学男子バスケットボール部SEAGULLSである。

本書では、バスケットボール選手として日本体育大学、日本鋼管(NKK)、日本代表で活躍し、2001~2024年度に東海大学で監督を務め「名将」と謳われる陸川章氏が、これまでのバスケ人生を振り返りつつ、その指導哲学やチームマネジメント術を明かしている。東海大学SEAGULLSは、著者が監督を務めた24年の間に、全日本大学選手権大会(インカレ)優勝7回、準優勝7回という戦績を誇り、Bリーグにも数多くの優秀な人材を輩出してきた。その強さの秘訣は、ディフェンスを重視した「負けないバスケット」なのだという。著者の陸川氏は、バスケ選手として、NKKで実績を残した後、1999年の同社バスケ部休部に伴い現役を引退。その後社業に専念した後米国のカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(CSULA)にコーチ留学、2001年度に東海大学の監督に就任。2024年度で監督を退き現在はアソシエイトコーチとしてチームを支えている。