書籍
発刊 2025.03
組込型金融における役割の1つイネイブラーとは
『実践 エンベデッドファイナンス』
あらゆるサービスに溶け込む新しい金融のかたち
伊藤 祐一郎 著 | 金融財政事情研究会 | 192p | 2,200円(税込)
Contents

1.エンベデッドファイナンスとは
2.なぜいまエンベデッドファイナンスが注目されるのか
3.エンベデッドファイナンスを実現する仕組み
4.マスサービスにおけるエンベデッドファイナンス
5.非金融事業者による組込みの3つの類型
6.アメリカのBaaS業界で起きていること
7.エンベデッドファイナンスのこれから

Introduction
テクノロジーの進歩や、ニーズの多様化などを背景に、「金融業界」が大きく変わろうとしている。とくに近年、驚きをもって受け止められているのが、アップルをはじめとする他業種の金融サービスへの参入だ。なかでも注目されるのは、既存のサービスに金融が組込まれる「エンベデッドファイナンス」である。
本書では、非金融事業者が自らのサービスに金融サービスを組込んで提供するエンベデッドファイナンスについて、多数の事例を紹介、分析しながら「新しい金融サービス」のあり方を探っている。国内ではJR東日本の銀行サービスなどで耳目を集めたエンベデッドファイナンスだが、金融業界専門のリサーチ会社であるJuniper Researchのレポートによると、全世界の市場規模は2024年時点で920億ドルに達しており、2028年にはおよそ2.5倍の2280億ドルに拡大すると予測されている。著者はFinatextホールディングス取締役CFO。2010年よりUBSの投資銀行本部においてIPOやグローバルM&Aのアドバイザリー業務に従事し、2016年から現職。証券ビジネスプラットフォームを提供するスマートプラス、組込型融資を提供するスマートプラスクレジットの立上げなどを牽引した。