

かつての日本の大企業は、新卒一括採用の後、出身大学での専門にかかわらず、ゼロから業務に必要な知識やスキルを研修によって身につけさせるのが一般的だった。ところが、この10年ほどで企業の人材育成は大きく様変わりしているようだ。企業が新人や若手社員を「育てなくなっている」傾向にあるという。

本書では、職場環境が大きく変化し、若手社員が会社に頼らず自らの働きかたをデザインし、行動せざるを得ない状況と、それに伴う若手の不安や焦りなどを可視化。これからどのようにキャリアを見定め、アクションを起こしていくべきかを、2,000人を超える20代社会人への調査や各種最新データをもとに提示している。OJT(職場内における訓練)の実施が減り、労働時間が少なくなって「時間の余白」ができ、キャリアにおいて「選択の回数」が増えた現代の若手は、どのようにキャリアを作っていけばいいのか。著者は、リクルートワークス研究所主任研究員。経済産業省にて産業人材政策、政府成長戦略策定などに携わり、2017年より現職。若年人材研究を専門とし、次世代社会のキャリア形成を研究する。