
環境変化に際し深めるべき「コア・ナラティブ」
「「リーダーシップ移行」の心理学」(Dialogue)
The psychology of leadership transitions
Michael Stanford 著
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LID Publishing Ltd.
| p40-43


終身雇用制度や年功序列制度の廃止などによる、人材の流動化が進む日本で、今後大きく問題になる可能性があるのが、個人のキャリア移行に伴う心理的影響だ。すでに人材流動性が高い米国では「心的外傷後成長」(PTG:Posttraumatic Growth)という心理学上の理論を応用した「移行期のリーダーシップ」研究が進められているようだ。

米国発行の季刊ビジネス誌「Dialogue」2025年第1四半期号に掲載された本記事では、昇進や異動、転職、上司の交代、組織改編などに伴うキャリアの移行による心理的負担や不安、ストレス、人間関係の悪化などを「成長」に結びつけるための手法を解説。PTG研究で用いられる「コア・ナラティブ」の再検証を応用し、リーダーシップ移行期に、4領域からナラティブを見直すことを勧めている。筆者のマイケル・スタンフォード氏はリーダーシップ開発コンサルタントで、サミット・リーダーシップの創設者兼マネージングディレクター。スイスのビジネススクールIMDで20年間、カスタムプログラム部門を統括するなどの経歴を持つ。