上場を果たした「VTuber会社」2社の戦略とは
『VTuber学』
0.『VTuber学』をはじめよう(岡本健)
1.VTuberの歴史(広田稔)
2.VTuber企業のビジネスモデルと社会的広がり(吉川慧)
3.VTuberのエンターテイメント性を考える(草野虹)
4.すべてがVになる(バーチャル美少女ねむ)
5.VTuber学入門(岡本健)
6.メタVTuberコンテンツの表象文化研究(関根麻里恵)
7.当事者の声をとらえる(リュドミラ・ブレディキナ)
8.重なり合うアバターたち(池山草馬)
9.「VTuber」とはいかなる存在者か(山野弘樹)
10.実在する配信者としてのVTuber(篠崎大河)
11.人格(ペルソナ)としてのVTuber(富山豊)
12.フィクショナル・キャラクターとしてのVTuber(松本大輝)
13.「身体」と「魂」としてのVTuber(本間裕之)
インターネット上のエンターテイメントコンテンツとして「バーチャルユーチューバー」=「VTuber」が若年層を中心に大きな人気を集めている。YouTubeなどの動画配信のみならず、ライブ活動や企業や自治体とのコラボなど活動の幅を広げており、2023年度の国内市場規模が800億円という試算もある。
本書は、VTuberという特異な存在を社会現象としてとらえ、その可能性や課題について多面的に考えるための視座を、さまざまな分野の研究者やVTuber自身などが提供する総合的な学術書である。VTuberとは、『現代用語の基礎知識2024』の説明文によると「VR(仮想現実)スタジオ内で3DCGキャラクターに扮し、実況動画を配信する人のこと」。日本発の存在であり、海外にもファンや、VTuberが増えているようだ。編著者の岡本健氏は近畿大学総合社会学部/情報学研究所教授。VTuber「ゾンビ先生」の中の人でもある。山野弘樹氏は、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程在籍。吉川慧氏は文化ジャーナリスト。