すべての自然現象を説明できる「4つの力」とは
『なぜ重力は存在するのか』
世界の「解像度」を上げる物理学超入門
野村 泰紀 著
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マガジンハウス(マガジンハウス新書)
| 256p
| 1,100円(税込)
1.「世界の仕組み」は3つの法則で説明できる【古典物理学】
2.「時間」と「空間」の謎を解く【相対性理論】
3.物理学の常識を一変させた量子の力【量子力学】
4.量子力学と相対性理論を統合する【現代物理学】
補講 時間は巻き戻せるか?【統計力学】
量子論(量子力学)、超弦理論、ヒッグス粒子など、現代物理学を彩る専門用語は、簡単な説明だけでは理解が難しいものも少なくない。これらは宇宙の成り立ちや物質の根本的な本質を明らかにするキーワードであるだけでなく、コンピュータ技術などに取り入れられ、われわれの生活に関係するものでもあるのだ。
本書では、「重力」をキーワードに、ニュートン力学から相対性理論、量子論といった古典物理学および現代物理学の代表的な理論を、極力わかりやすい言葉で概説。宇宙を動かす根源的な仕組みや、自然界を支配する法則についての、現在地での理解を深められる。アインシュタインによる相対性理論、そして量子論によって世界の解像度はますます上がってきた。研究者たちはさらに、一般相対性理論と量子論、重力と量子力学などの「統合」をめざしているのだという。著者は、カリフォルニア大学バークレー校教授 兼 バークレー理論物理学センター長。ローレンス・バークレー国立研究所上席研究員、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構連携研究員、理化学研究所客員研究員を併任。なお本書はYouTube チャンネル『ReHacQ─リハック─』で配信された動画を元に、追加の取材・再編集のうえ、書籍化されたもの。