書籍
発刊 2024.07
22年成立『経済安全保障推進法』は何をめざすか
『日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律』
高市 早苗 著 | 飛鳥新社 | 352p | 1,980円(税込)
Contents

序.「経済安全保障」とは何か
1.「経済安全保障」――日本と世界の動向
2.サプライチェーンの強靭化
3.「特定重要物資」それぞれの現状
4.基幹インフラ役務の安定的提供を目指して
5.重要技術の研究開発を支援する
6.「K Program」が拓く日本の未来
7.特許出願――非公開制度の真の狙い
8.経済安保版セキュリティ・クリアランス制度
9.外国法制度のリスクを周知せよ
10.新たな課題への挑戦

Introduction
米中貿易戦争やウクライナ情勢、サイバー攻撃の激化などが、国内経済に深刻な影響を及ぼしている。そうした状況に鑑み、日本政府による「経済安全保障」に関する法整備や、担当大臣の任命などの対策が進行中だ。第2次岸田内閣にて2代目の経済安全保障担当大臣に就任したのが高市早苗氏である。
本書では、高市大臣自らが、政府による経済安全保障政策の狙いと全容を詳細に解説している。2022年5月、高市大臣の尽力もあり経済安全保障について幅広く定めた『経済安全保障推進法』が成立したが、同法のような法律は世界に例を見ないのだという。経済安全保障の定義としては、2022年12月に閣議決定された『国家安全保障戦略』にて「我が国の平和と安全や経済的な繁栄等の国益を経済上の措置を講じ確保することが経済安全保障」と説明されている。著者の高市氏は衆議院議員(9期)、自由民主党奈良県第二選挙区支部長、経済安全保障担当大臣、内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)。