新書・文庫
発刊 2024.03
新課程で共通テストに入る「情報」で何を問うか
『2025年大学入試大改革』
求められる「学力」をどう身につけるか
清水 克彦 著 | 平凡社(平凡社新書) | 224p | 1,078円(税込)
Contents

1.大学入試改革で問われる学力
2.共通テストで問われる新たな学力
3.難関を目指すなら総合型選抜入試
4.高学歴を手に入れさせる方法
5.家庭力で差がつく大学入試
6.親が変われば子どもは変わる

Introduction
「大学」は、多くの人にとって社会人になる前、最後の教育機会であり、そこでの教育は未来社会を築く礎になるともいえる。そしてその入り口となる入試制度は、時代変化に対応すべく文部科学省や学界の意向を踏まえ、しばしば改革が行われてきた。2025年度にも、学習指導要領改訂に伴う入試改革がある。
本書では、大学入学共通テストに新教科「情報I」が加わるといった2025年度からの入試制度改変にスポットを当て詳説するとともに、近年の大学入試の傾向、それに対する家庭の対策などについて語っている。従来の知識偏重のペーパーテストのみによる選抜の問題点を踏まえ、国公立大学二次試験や総合型選抜入試(旧AO入試)をはじめとして、思考力、判断力、表現力、人間性などを、ディスカッションやワークショップといった形式も使いながら評価する大学が多くなってきている。著者は政治・教育ジャーナリスト。文化放送入社後、政治記者、米国留学を経てキャスター、報道ワイド番組チーフプロデューサーなどを歴任。大妻女子大学や東京経営短期大学などで非常勤講師、総合型選抜入試専門予備校で講師を務める。