ChatGPTに代表される生成AI(人工知能)は長足の進歩を遂げ、ビジネスへの活用が進んでいる。チャット型のAIがいわば「指示待ち」であるのに対して、定められたゴールに向かって「自律型」でタスクをこなすAIの仕組みが「AIエージェント」だ。その技術はどこまで進化し、どれほどの可能性を秘めているのだろうか。
本書は、まだ広く世の中には知られていないAIエージェントについて、その仕組みや具体的な活用例をわかりやすく解説している。AIエージェントは複数のモジュールからなっており、人間が仕事を進めるときのように「タスクばらし」をした上で、どのようなツールをどう用いればよいのか計画し、実行していくという。AIエージェントを自社データベースに接続することで、過去の顧客データから類似したケースを自動的に調査することなども可能になると考えられる。著者はエッジドエッジ代表として、ChatGPTの利活用を中心に大規模言語モデルを活用したアプリケーション開発ならびにアドバイザリーを提供している。1983年生まれ。Web制作フリーランスを経て、大学卒業後にTISに入社。2011年にソニックガーデンへ入社し、2015年同社取締役就任。2022年から現職。