『ドラゴンボール』『ONE PIECE』『鬼滅の刃』といった世界的ヒット作のみならず、実に多様なコンテンツが生み出され、世代を問わず広く受け入れられている日本は、まぎれもなく「漫画大国」といえる。実用的なビジネス漫画も多いが、それ以外の多くの一般作からもビジネスの真髄を読み取れるようだ。
本書では、数々の作品を例示しながら、著者も自らの成長に大いに役立てたという「漫画思考」について、その詳細を解説している。漫画思考とは、今抱えている課題を右脳(ビジュアル)と左脳(ロジカル)をフル活用して解決していくこと、そして「実感を伴った学び」を得ることで成長のきっかけをつかむことと定義される。著者の保手濱彰人氏は、この思考を駆使して東大現役合格。起業した会社が3億円の借金を抱えるも、漫画からイノベーションの種を見つけてビジネススキームを開発。5年で年商30億円の企業へと成長させた。保手濱氏は現在、キャラアート株式会社代表取締役会長。1984年生まれ。2014年創業のキャラアート(創業時の社名はダブルエル)では、日本のポップカルチャー・コンテンツの国際展開を図ることに注力している。毎月100冊以上漫画を読み続けているという。