意気揚々と市場に投入された新しいプロダクトやサービスが、思うように収益を生み出せないのはなぜか。その多くのケースで「顧客が価値を感じられるもの=バリュー・プロポジション」が生み出せていないことが要因の一つに挙げられるという。ではバリュー・プロポジションはどうやったら作り出せるのか。
本書では、多数・多様な顧客が本当に求めている体験・アイディアを提案してきた著者らが、バリュー・プロポジションのつくり方を具体的にわかりやすく解説。「価値(バリュー)」とは、プロダクトやサービスを提供する側が見出すのではなく、顧客が作り出すものであり、それは顧客が直面する「状況」に依存する。例えばただの水道水であっても登山という状況では、保存が利き、消毒にも使えるため価値が高い。著者の前田俊幸氏はプロダクトマネージャー、UXリサーチャー。AI企業にてプロダクト事業をリードする。安達淳氏は日本たばこ産業のD-LABにおいて新規事業開発を企画・推進するかたわら、事業開発コンサルティングなどを行うBELLOWL社を共同創業者・COOとして経営。