新書・文庫
発刊 2023.09
明石市が泉市政で10年連続人口増となった理由
『日本が滅びる前に』
明石モデルがひらく国家の未来
泉 房穂 著 | 集英社(集英社新書) | 208p | 1,100円(税込)
Contents

1.シルバー民主主義から子育て民主主義へ
2.「明石モデル」をつくれた理由
3.地方再生に方程式はない
4.「地方」と「国」の関係をつくり直す
5.日本が滅びる前に

Introduction
2023年4月23日に行われた統一地方選挙に、“名物市長”の一人だった兵庫県明石市の現職市長、泉房穂氏は出馬せず、3期12年の任期を終えた。歯に衣着せぬ発言でも知られる泉前市長だが、彼が心血を注ぎ作り上げた「明石モデル」の子育て支援策を取り入れる動きが、全国の自治体に広がり始めている。
本書では、泉房穂・前明石市長が、「所得制限なしの5つの無料化」をはじめとする、任期中に手がけた施策の意図や位置付け、自らの政治哲学やビジョンなどを詳しく語り、日本社会の閉塞打破に向けた提言を行っている。泉市政における「こどもを核にしたまちづくり」やムダの排除、効率化などが功を奏し、人口減・赤字財政・駅前衰退の「三重苦」に喘いでいた明石市は、10年連続の人口増、7年連続の地価上昇、8年連続の税収増などを実現するまでに至っている。著者の泉氏は現在、地方から政治を変革するために志を共有する人物を支援し選挙応援に奔走、「明石モデル」を全国に展開すべく、多くのメディアで持論を発信している。大学卒業後、NHK、テレビ朝日のディレクター、石井紘基氏の秘書を経て、弁護士となり、2003年に衆議院議員に。その後、社会福祉士の資格も取り、2011年5月から明石市長を務めた。