私たちが日々操る「言葉」。言葉がなければ、ごくシンプルな生活でさえ成り立たないだろう。そんな言葉の正しい意味と使い方を知り、言葉の知識を広げるのに欠かせないのが「辞書」だ。「言葉はネットで検索するもの」という認識が広がりつつあるが、複雑な時代だからこそ辞書の存在意義があるのではないか。
本書では、人気アイドルグループ乃木坂46の元メンバー、読書家で辞書を読むのが趣味という鈴木絢音さんが、編纂者、編集者、校正者、印刷工場、製作担当、デザイナー、販売企画担当という「辞書を作る人たち」と対談。鈴木さん自身の“辞書愛”を披露しつつ、辞書や言葉にまつわるさまざまなエピソード、仕事上の工夫や苦労話、裏話を聞き出している。エッセイも書き下ろしている著者の鈴木絢音さんは、1999年3月5日生まれ、秋田県出身。2013年3月、乃木坂46の2期生オーディションに合格して加入。2023年3月28日でグループを「卒業」した。なお、ダイジェストでは、『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明氏、印刷工場見学に立ち会った三省堂印刷の馬場久信氏、三省堂販売企画部の林治信氏との対談を取り上げた。