新書・文庫
発刊 2023.01
水の選び方より「井戸の掘り方」を学ぶべき理由
『アメリカの大学生が学んでいる本物の教養』
斉藤 淳 著 | SBクリエイティブ(SB新書) | 216p | 990円(税込)
Contents

プロローグ――「教養」とは何か?
1.深く学ぶ――勉強とは違う「教養人の学びの姿勢」とは
2.自分の頭で考える――正解がない世界を生きる「思考の方法」
3.本を読む――知性と仲よくなると、学びが加速する
4.自分の意見をつくる――「よき思考」の成果を手に入れよう
5.人と共に学ぶ――議論し、合意形成を目指すのが真の教養人
エピローグ――教養は、人生を格段におもしろくしてくれる

Introduction
技術動向や経営環境が短期間で一変するなど変化の激しい時代の中、時間的にも分野的にも幅広く役立つ「リベラル・アーツ(教養)」の重要性がいわれる。しかし、そもそも「教養」とは何を指すのだろうか。教養の定義を明らかにした上でそれを身につけ、役立てて初めて「教養を身につけた」と言えるはずだ。
本書は、日本人がイメージする教養に対し、アメリカの大学で行われている歴史などの教養教育を引きながら、教養とは何か、どうすれば身につけられるのかを説いている。アメリカの大学の教養教育では、議論を重視し、知識を「生産」する力を養っているようだ。教養とは普遍的なものであり、自らの価値観として行動や思考の源になるものだという。また、真の教養人とは、前提条件の変化に合わせ、自らの意見を変えられる人を指すとも述べる。著者はJ PREP斉藤塾代表。1969年山形県生まれ。上智大学大学院国際関係論専攻博士前期課程修了後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院を経てイェール大学大学院政治学専攻にて博士号を取得。フランクリン・マーシャル大学助教授、イェール大学政治学科助教授等を歴任後、2012年に帰国し、東京都と山形県で英語と教養を教える私塾を創業。