書籍
発刊 2022.04
排水を農業用水に転用もできる洗濯補助用品とは
『地球と子どもたちの未来を守るマグネシウム』
洗濯からはじめるSDGs
鶴蒔 靖夫 著 | IN通信社 | 224p | 1,980円(税込)
Contents

1.「洗たくマグちゃん」の洗濯革命
2.多様な分野で力を発揮するマグネシウム
3.マグネシウムで持続可能な社会の実現へ
4.少年よ、野心を抱け!―宮本隆の開発者魂と経営理念―
5.子どもたちの笑顔のために―宮本製作所が描く未来―

Introduction
環境に負荷をかけず、かつ高性能な洗濯補助用品「洗たくマグちゃん」が注目されている。高純度のマグネシウムの粒がネットに入った「洗たくマグちゃん」を洗濯機の中で攪拌するだけで、衣類の汚れや臭いを落とす。洗剤を含まない洗濯排水は環境に優しく、かつ農業用水としてリサイクルも可能だという。
本書では、「洗たくマグちゃん」を開発し、マグネシウムを使った事業展開を図る、茨城県古河市の宮本製作所、そして同社代表取締役の宮本隆氏にスポットを当てる。「洗たくマグちゃん」の仕組みや、SDGsへの取り組みにも沿った宮本製作所の事業活動を紹介しながら、次代の可能性を拓くマグネシウム産業の未来を展望する。マグネシウムは人体に欠かせないミネラルの一つであり、植物の生育にも重要な働きをする。それゆえ、マグネシウムをふんだんに含む「洗たくマグちゃん」の洗濯排水は、農地の土壌を豊かにする高機能な農業用水になるのだという。著者は評論家、ラジオパーソナリティ。フリーライター、雑誌『人物評論』編集主幹を経て、著述活動に入る。パーソナリティを務める「鶴蒔靖夫の話のキャッチボール」(アール・エフ・ラジオ日本)は通算放送回数9,200回を超える長寿番組。