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発刊 2022.1
効率的な成果を求める思考が妨げる未来の可能性
「ロングゲーム」(Dialogue)
ビジネスとキャリアの未来を拓くための7つの問い
The long game
Introduction
ビジョンや長期的な視点を持つことが重要と言われるものの、多忙なビジネスパーソンにとって、「立ち止まって考える」ための時間の確保は困難でもある。また、短期的な成果を出すことに追われる中では、長期にわたるビジョンや計画は時間のある時にじっくり考えたいと思いがちだが、それはちょっと違うようだ。
米デューク・コーポレート・エデュケーションがリードパートナーを務めるビジネス誌「Dialogue」2022年Q1(1-3月)号に掲載された本記事(未邦訳)では、自社のビジネスや自分のキャリアの将来的な可能性を広げたいなら、長期的な視点で仕事や人脈作りを考え、実践する「長期思考」を日常の中に組み込むことが必要だと説く。そして、そのために有効な方法として、自分自身への7つの「問い」を提示。リターンが見込めず、一見非効率だと思ってしまいそうな活動も長期的な成果を得る上で重要であると示唆している。筆者のドーリー・クラーク氏は、米国デューク大学フクアビジネススクールで教鞭をとるマーケティング・ストラテジスト、エグゼクティブコーチ。