新書・文庫
発刊 2006.09
「品格ある社会」をつくる個人の「あり方」とは
『女性の品格』
装いから生き方まで
坂東 眞理子 著 | PHP研究所(PHP新書) | 225p | 792円(税込)
Contents

1.マナーと品格
2.品格のある言葉と話し方
3.品格ある装い
4.品格のある暮らし
5.品格ある人間関係
6.品格のある行動
7.品格のある生き方

Introduction
SDGsの重要性などが広く認識されるようになり、皆で協力して「善き社会」を作ろうとする動きが世界中で起きている。善き社会とは、品格のある社会とも言い換えられる。そして、社会の品格は一人ひとりの個人の品格があってこそ成り立つものといえる。15年前のベストセラーにそのヒントがありそうだ。
本書では、女性の社会進出が当然のこととなりつつある現代における、女性の生き方や価値観、行動、生活、マナーや立ち振る舞いなどがどうあるべきか、どうすれば「品格」「品位」が保てるかについて、著者の考えを述べている。社会の中での役割や生き方が変わり、これまでの伝統的価値観が揺らいでいる「女性」をターゲットにしてはいるものの、著者の主張は「人間の品格とは何か」「品格ある生き方とは何か」を考えさせられるものとなっている。著者は学校法人昭和女子大学理事長・総長。東京大学卒業後、総理府入省。内閣広報室参事官、男女共同参画室長、埼玉県副知事等を経て、98年、女性初の総領事(豪・ブリスベン)に。2001年、内閣府の初代男女共同参画局長。04年、昭和女子大学教授、同大学学長を経て現職。