新書・文庫
発刊 2021.08
河野太郎大臣が抱く「温もり」重視のビジョン
『日本を前に進める』
河野 太郎 著 | PHP研究所(PHP新書) | 221p | 990円(税込)
Contents

1.政治家・河野太郎の原点
2.父と私――生体肝移植をめぐって
3.新しい国際秩序にどう対処するのか――安全保障・外交戦略
4.防災4.0
5.エネルギー革命を起爆剤に
6.国民にわかる社会保障
7.必要とされる教育を
8.温もりを大切にするデジタル化

Introduction
2021年9月の自由民主党総裁選に出馬したものの、惜しくも敗れた河野太郎氏。しかし、党内での発言力、国民への発信力を遺憾なく発揮してきた河野氏だけに、今後も重責を担う要職に就き、自身の理念や政策の実現に努めることは間違いない。では、河野氏はどんなビジョンを描いているのだろうか。
本書では、政治家・河野太郎氏が、自らの生い立ち、父親である河野洋平氏(元衆議院議長)との関係、閣僚として取り組んできた安全保障・外交、災害対応、エネルギー、社会保障、デジタル化などをめぐる政策や活動を振り返りつつ、今後の「日本を前に進める」ためのビジョンと具体策を提言。「本来、保守主義とは、度量の広い、中庸な、そして温かいものであったと私は思います」(本書「はじめに」より)と述べる河野氏は、たとえばデジタル化政策にしても人の「温もり」を重視する考えを持っているようだ。河野氏は1963年生まれ。96年10月、衆議院総選挙初当選(現在、8期目)。国務大臣国家公安委員長、行政改革担当、国家公務員制度担当、内閣府特命担当大臣(規制改革、防災、消費者及び食品安全)、外務大臣、防衛大臣等を歴任。