海外書籍・雑誌
発刊 イギリス 2021.05
競技人口世界2位クリケットはどんなスポーツか
『日本人が知らない世界的スポーツ「クリケット」の魅力』
Cricketing Lives: A Characterful History from Pitch to Page
Contents

1.ランピー、ミン、シルバー・ビリー 19世紀中頃まで
2.「黄金時代」グレースとトランパー
3.黄金時代の覇者たち
4.ジェントルメンとプレイヤーズ、大学対抗戦、ローズマッチ
5.最大のライバル
6.誰のためにも、何にもならないこと
7.管理、競技場、貴族、年鑑と後援者たち
8.ボクシング、イングランドの大敗、ビッグ・シップと呼ばれた男
9.世界ツアー、テニソンとロロ
10.ルート、ティッチ、レアリー、サンダム
(他、全28章)

Introduction
サッカーに次ぎ世界で2番目に競技人口が多く、英国をはじめ、ヨーロッパやオセアニア、インドでは絶大な人気を誇るにも関わらず、日本ではメジャーではないスポーツ「クリケット」。野球に似ているが、ルールはより複雑でわかりにくく、伝統ある試合は長時間にわたる。その魅力はどこにあるのだろうか。
未邦訳の英国書籍である本書は、中世ヨーロッパにその原型があると言われるスポーツ、クリケットについて、その歴史を19世紀から現代までを中心に辿り、名選手たちの活躍や名勝負を振り返りながら、その魅力を伝えている。“貴族のスポーツ”“紳士のスポーツ”として長い歴史を有し、第一次世界大戦前に黄金時代を迎えたクリケットだが、1960年代に、1試合に5日間をかけていた格式ある「テスト・クリケット方式」の他に、時間を短縮した試合形式を取り入れるという大改革を行う。その結果、選手たちのプレースタイルが変化し、新たな魅力を加えることになった。著者のリチャード・H・トーマス氏は、英国ウェールズのスウォンジー大学ジャーナリズム学准教授。「All Out Cricket」「Wisden Cricket Monthly」といったクリケット専門誌に数多く寄稿している。