書籍
発刊 2021.08
防災のために理解すべき「自然の二面性」とは
『SDGsと防災教育』
持続可能な社会をつくるための自然理解
藤岡 達也 著 | 大修館書店 | 208p | 2,200円(税込)
Contents

1.SDGsを踏まえた防災・減災
2.自然災害・複合災害の基礎知識
3.災害の備えと予測
4.自然環境理解と持続可能な社会の構築

Introduction
集中豪雨に伴う浸水被害や土砂崩れなど、近年、大規模な自然災害が数多く発生している。背景には、地球温暖化による気候変動の影響や、人の手による地形改変といった様々な要因があるようだ。防災や減災、災害からの復興について考えるには、まずは自然環境への理解を深めることが欠かせない。
本書では、自然災害に備え対処する「防災教育」の取り組みや意義をSDGs(持続可能な開発目標)の観点から解説。持続可能な社会の構築に必要な、自然災害、事故災害の防災・減災、復興教育に関する知識を幅広く紹介している。災害につながる自然現象の恐ろしさとともに、自然の美しさやダイナミクス、つまり「自然の二面性」を理解することが、防災教育の第一歩なのだという。著者は滋賀大学大学院教育学研究科教授で、防災・減災教育、環境教育・ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)を専門とする。『絵でわかる日本列島の地震・噴火・異常気象』(講談社)などの著書がある。