書籍
発刊 2021.06
元WHOの研究者が教える感染症の媒介蚊対策
『きっと誰かに教えたくなる蚊学入門』
知って遊んで闘って
一盛 和世 編著 | 緑書房 | 256p | 1,980円(税込)
Contents

1.蚊ってなに?
2.蚊から身を守る!
3.蚊が運ぶ感染症
4.蚊を調べてみよう!
付録 蚊でアート!

Introduction
暑くなると身の回りに出没する「蚊」。夏の風物詩ではあるが、刺されると痒いだけでなく、マラリアなど命に関わる病気に感染することもある。近年では、グローバルな人やモノの移動に伴う、感染症を媒介する蚊の生息域拡大が懸念されている。身近な昆虫である蚊について、どれだけのことを知っているだろうか。
本書は、世界保健機関(WHO)でも活躍した蚊対策の専門家、研究者、防虫用品メーカーなどが、蚊の生態、人間社会・文化や自然環境との関わり、蚊媒介感染症や防除の仕組みなど、蚊にまつわる知識を網羅的に紹介。最近の調査によると、航空機に乗りこんだ外国の蚊が日本国内に侵入したり、輸出品に付着した蚊の卵が外国で孵り定着するなど、蚊の移動経路も複雑かつ大規模になっているという。編著者は長崎大学客員教授、James Cook Universityプロフェッショナルリサーチフェロー。1992年から2013年までWHOに勤務し、世界リンパ系フィラリア症制圧計画(GPELF)の統括官などを務める。