新書・文庫
発刊 2021.05
音楽教育でなぜ「論理的思考力」が身につくのか
『これからの時代を生きるすべての子どもたちへ 音楽教育のススメ』
Contents

序.なぜ今こそ音楽教育が必要なのか
1.音楽教育のあゆみ
2.「感性」を磨く
3.「論理的思考力」を鍛える
4.「自己表現力」を養う
5.子どもの音楽教育のために親ができること

Introduction
日本では、幼少期の「習い事」の一つとしてピアノが選択されることが多い。では、ヴァイオリンや合唱なども含む「音楽教育」には、どんな効果があるのだろうか。演奏技術や音楽知識の他にどのような力が身につき、仕事や日常生活の問題解決や意思決定、行動に役立てられるのだろうか。
本書では、0歳児から大人までを対象とする音楽教室を運営する著者が、欧米諸国で行われている音楽教育も踏まえながら、音楽を習うことによって感性、論理的思考力、自己表現力がどのように養われるか、音楽教室での実践をもとに明らかにしている。音楽で論理的思考力が養われるのは意外な印象を与えるかもしれないが、作曲家や時代背景などの知識を整理し解釈して表現に生かす、あるいは楽譜を読みこなして楽曲の論理構造を理解する過程で、実社会でも役立つ論理的思考力が身につくのだという。著者の小林洋子氏は、1990年に小林音楽教室(旧:小林ピアノ教室)を創業。現在、東京都内数カ所に直営教室を構え、幼児から大人までを対象に多様な音楽教育を展開している。一般社団法人日本ソルフェージュ協会会長。沼田峰紀氏は小林音楽教室の運営管理会社である株式会社レゼル代表取締役。