新書・文庫
発刊 2021.04
なぜコロナ禍に家を買おうとする人が増えたのか
『不動産大異変』
「在宅時代」の住まいと生き方
太田垣 章子 著 | ポプラ社(ポプラ新書) | 254p | 979円(税込)
Contents

1.不機嫌な隣人たち〜身近なご近所トラブル〜
2.深刻さが増す在宅時代のトラブル
3.コロナ禍で事故物件はどうなる?
4.コロナ時代の「家」とは
5.不動産ドミノ倒しはあるのか
6.コロナで変わる任意売却の実態
終.コロナ禍から見えた住宅事情

Introduction
ポストコロナの「新しい生活様式」は、衣・食・住のうち「住」に大きく関わる。たとえばウイルスまん延を防ぐための「在宅勤務」が定着し、必ずしも通勤に便利だが狭い住居で暮らさなくてもよくなった。収入減や失職による家賃滞納も増えている。これらの事象により不動産業界はどう変わるのだろうか。
本書では、コロナ禍に伴うテレワークの一般化や、経済の停滞による減収・失業などが、私たちの「住まい」のあり方にどのような影響を与えたかを検証し、今後の「住」との向き合い方を考察。「在宅」が増えたことにより、ご近所トラブルが発生しがちになったり、賃貸の成約件数が減る一方で、郊外の「安くて広い家」を購入しようとする人が多くなったりしている。また、新規の賃貸契約者が少なくなり、家賃滞納が増えたことで、家賃保証会社が廃業するケースも出てきている。著者は司法書士で、OAG司法書士法人代表、株式会社OAGライフサポート代表取締役。登記以外に家主側の訴訟代理人として、延べ2,500件以上の家賃滞納者の明け渡し訴訟手続きを受託してきた賃貸トラブル解決のパイオニア的存在である。