「ウイスキー」にみる成熟市場活性化のヒント
『人生を豊かにしたい人のためのウイスキー』
土屋 守 著
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マイナビ出版(マイナビ新書)
| 223p
| 957円(税込)
序.シングルモルトが起こしたウイスキーブーム
1.スコッチとアイリッシュの“本家”“元祖”争い
2.ブレンデッドからシングルモルトの時代へ
3.アメリカンウイスキーの歴史
4.禁酒法時代とカナディアンの台頭
5.ジャパニーズウイスキー黎明期
6.世界にはばたくジャパニーズウイスキー
7.ウイスキーの今、そしてこれから
近年、ウイスキー市場が世界的に盛り上がりを見せている。とくにジャパニーズウイスキーの人気が高く、“期待の新星”とされる。酒に関する知識は、欧米では教養として求められるという。ウイスキーの歴史やブームの背景、ジャパニーズウイスキーの基本などを知れば、ビジネスシーンでも役立てられそうだ。
本書ではウイスキーの発祥や歴史、分類などについて基本的な知識を紹介しつつ、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズの「世界五大ウイスキー」について、それぞれの歴史や定義、特徴などについて詳しく解説。1986年のアイルランドのギネスグループによる、スコットランド発祥のDCL社の買収は、現代のウイスキーブームの起点にもなるエポックメイキングな出来事だった。また、ジャパニーズウイスキーの世界的な人気の背景としては、品質の高さ、日本の食文化への興味・憧れなどを指摘している。著者はウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表。1987年に渡英し、日本語月刊情報誌『ジャーニー』の編集長を務めた。日本初のウイスキー専門誌『The Whisky World』、『ウイスキー通信』編集長として活躍。現在はその2つを融合させた新雑誌『Whisky Galore』の編集長を務める。