新書・文庫
発刊 2021.02
令和の「ええじゃないか」となった「鬼滅の刃」
『「鬼滅の刃」に学ぶ』
なぜ、コロナ禍の中で大ヒットしたのか
一条 真也 著 | 現代書林 | 208p | 900円(税別)
Contents

まえがき 経済効果だけでは語れない大ヒットの本質
1.「鬼滅の刃」という事件
2.「鬼滅の刃」の練習問題
3.「鬼滅の刃」が描く魂のルール

Introduction
近年の漫画・アニメ作品の中で異例のヒットとなっている「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」。2020年10月から公開された映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は興行収入で国内歴代1位に輝いた。企業とのコラボ商品は売り切れが続出し、もはや社会現象とも言われる。なぜ、これほど熱狂的に支持されているのか。
本書は、「鬼滅の刃」の人気の理由を、日本人が伝統的に持つ精神世界やコロナ禍という世相と重ね合わせて読み解いている。日本人の心とのつながりが深い神道と儒教、仏教の要素が作品に描かれていること、さらには実社会で「祭礼」が自粛を余儀なくされた状況が、ブームを生んだ要因となったという。著者は、冠婚葬祭事業を手がける株式会社サンレー代表取締役社長、上智大学グリーフケア研究所客員教授。作家としても活動中で著書に『心ゆたかな社会』(現代書林)などがある。なお「鬼滅の刃」原作は「週刊少年ジャンプ」に2016年2月から2020年5月まで連載された吾峠呼世晴氏による漫画である。