海外書籍・雑誌
発刊 イギリス 2020.10
専門外のジャストアイデアによる事業の成功理由
『18歳の大学生だった私が発明したヘアゴムが「1億個」売れるようになるまで』
インビジボブル起業物語
100 Million Hair Ties and a Vodka Tonic: An Entrepreneur's Story
Contents

1.金魚のためのバイク作り
2.女の子の電話線ゴムバンド
3.ベルンハルト氏、私たちのウェブサイトに偶然出くわす
4.パパが家を賭ける
5.突然、私たちが登場
6.リーミントン・スパの水漏れ
7.舗道の上のパレット
8.ピンク色の50色の影
9.グレートヘアボブルハック
10.メルセデスとインターン
11.そのための箱がない
12.メイと消えたインビジボブル工場:前編
13.模倣は最高のお世辞か?
14.中国のすべての虫
15.メイと消えたインビジボブル工場:後編
16.黄色い髪の女の子とオレンジ色の髪の女の子
17.今日の惨事
18.ベッドの中の3人
19.私が1,350杯のウォッカ・レッドブルを引き換えにしたわけ
20.私たちは、ちょうどうんちが落ちてくる後ろにいる
21.ケーキの上のアイシング
22.クラフト教室の青二才から大人のイノベーターへ
23.インビス・ア・ブーブ。インボバ・ビズ。インビ・ソブル。
24.壁を建設せよ(笑)
25.古き良き時代

Introduction
主に女性が髪をまとめるのに用いるヘアゴムというニッチな商品領域に、画期的な新商品が欧州から登場し、ファッション業界や新しもの好きの女性たちの間で話題を集めている。「インビジボブル」と名づけられたその商品は、18歳の大学生が発案し、その製造と販売の事業化に成功したものである。
未邦訳の英国書籍である本書は、頭痛を起こさず、髪に跡を残さない機能的なヘアゴムであるインビジボブルを大学生の時に発明し、事業化に成功したスイス出身の著者が、商品開発の経緯や販売戦略、成長要因、今後の展望などについて詳しく語っている。パーティーに「悪趣味な格好」で参加しようとした著者は、偶然目に入った固定電話機のらせん状のコードを髪に巻きつけてみる。すると、長年ヘアゴムが原因で悩まされてきた頭痛が起きないことに気づき、商品化のアイデアがひらめく。そこから彼女はボーイフレンドとともに新商品の機能を検証し、販路を欧州12カ国および米国に拡大していく。著者はデンマーク生まれでスイスのチューリッヒで育ち、英国ワーウィック大学で学ぶ。2012年にインビジボブルを設立。2016年、フォーブス誌の「30アンダー30(30歳未満の30人)」に選ばれる。