書籍
発刊 2020.12
サプライチェーンは「鎖」から「クモの巣」へ
『サプライウェブ 次世代の商流・物流プラットフォーム』
小野塚 征志 著 | 日本経済新聞出版 | 256p | 1,800円(税別)
Contents

序.コロナショックはサプライチェーンにどのような影響を与えたのか
1.サプライチェーンを取り巻く環境変化
2.チェーンからウェブへの進化
3.あらゆるプロセスがつながること
4.本来必要のないプロセスがなくなること
5.サプライウェブプラットフォーマーの出現
6.サプライウェブの描く未来

Introduction
新型コロナウイルスによるパンデミックで、その脆弱性が露わになったものの中に、「サプライチェーン」がある。それでなくても、AIやIoTなどにより、生産や物流は大きく変化しており、従来のサプライチェーンが機能しなくなるケースが出てきている。新たな「サプライ」のあり方が求められているのだ。
本書では、消費者の価値観や行動、生産・物流などの変化により、調達、加工、製造、保管、輸送、販売などのプロセスのつながりが、これまでの「チェーン(鎖)」から「ウェブ(クモの巣)」にならざるを得ないことを指摘、「サプライチェーン」から「サプライウェブ」へのシフトを、事例を挙げながら論じている。サプライウェブで企業は、不特定多数の調達先・納品先、および消費者と、川上から川下への一方的な流れではなく、自由につながることができる。また、サプライウェブは、AIやIoTなどのテクノロジーを用いて「不要なプロセス」をなくすことで、より効率的につながることが可能だ。著者は、欧州系戦略コンサルティングファームの「ローランド・ベルガー」パートナー。ロジスティクス/サプライチェーン分野を中心に、長期ビジョン、経営計画、成長戦略、新規事業開発、M&A戦略、事業再構築、構造改革、リスクマネジメントなどをはじめとする多様なコンサルティングサービスを展開している。