書籍
発刊 2020.08
暗黙知を実践知に変える最新型の経営モデルとは
『ワイズカンパニー』
知識創造から知識実践への新しいモデル
野中 郁次郎 / 竹内 弘高 著 | 黒輪 篤嗣 | 東洋経済新報社 | 544p | 3,000円(税別)
Contents

1.知識から知恵へ
2.知識実践の土台
3.知識創造と知識実践のモデル
4.何が善かを判断する
5.本質をつかむ
6.「場」を創出する
7.本質を伝える
8.政治力を行使する
9.社員の実践知を育む
エピローグ 最後に伝えたいこと

Introduction
企業などの組織が長く繁栄していくには、持続的にイノベーションを起こし続ける必要がある。そのためには、絶え間なく新しい「知識」を生み出し、それを組織全体に広げ、知識を行動に変えていかなければならないのだろう。そのように知識創造を知識実践に結びつける方法論は、どのようなものなのか。
1995年に発表された経営学の世界的名著『知識創造企業』の続編でもある本書では、著者らが長年にわたり収集した企業事例をもとに、「知識」を生み出してそれを広め、実践に結びつける独自の理論「SECI(セキ)モデル」の最新型を提示。組織を持続的に発展させる「ワイズリーダー」と、ワイズリーダーに率いられた「ワイズカンパニー」のあり方を論じている。自転車部品や釣具などを製造するメーカー「シマノ」、大手製薬会社「エーザイ」などでは、SECIモデルを何度も繰り返し、スパイラル状に知識ベースを広げていく「SECIスパイラル」を実践している。著者の野中郁次郎氏は一橋大学名誉教授で、知識創造理論を世界に広めたナレッジマネジメントの権威。竹内弘高氏は、ハーバード大学経営大学院教授、一橋大学名誉教授で、2019年より国際基督教大学理事長を兼務。なお、本書は2019年に英語で発表された書籍の日本語版である。