書籍
発刊 2020.10
投資を民主化したチャールズ・シュワブの軌跡
『ゼロ・コミッション革命』
チャールズ・シュワブの「顧客目線」投資サービス戦略
Invested(2019)
チャールズ・シュワブ飯山 俊康 監訳 | 野村資本市場研究所 訳 | 一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい) | 556p | 2,400円(税別)
Contents

1.始動
2.ロケットのごとく
3.好況と不況
4.第2幕
5.時の試練を経て
エピローグ──個人的な回想

Introduction
米国では個人投資家による株取引が活発化しているという。1971年の創業以来、米国で個人投資家を後押ししてきたのが証券会社「チャールズ・シュワブ」である。同社は委託手数料(コミッション)を極限までディスカウントし、一般個人に向けて投資の入り口を広げるとともに取引の効率化を図ってきた。
本書では、証券会社「チャールズ・シュワブ」の創業者で会長であるチャールズ・シュワブ氏が、これまでの同社での数々の挑戦や戦略の軌跡を振り返る。サンフランシスコに本拠を置く同社は、無駄なコストを削減することで、従来、ウォール・ストリートの大手証券会社が投資家に対して取引ごとに徴収していたコミッションを大幅値下げし、「投資の民主化」の旗振り役となった。また、多数の投資信託会社のファンドを一括で代行し、投資家に対する販売窓口を一本化して利便性を図るなど、多数の「顧客目線」のイノベーションに成功している。著者のシュワブ氏は、チャールズ・シュワブで創業以来会長を務めるとともに、2008年10月までのほとんどの期間、CEOにも就いていた。チャールズ・シュワブ・バンクの会長でもある。