新書・文庫
発刊 2020.08
アフターコロナに問う「人間とは」「社会とは」
『コロナ後の世界を語る』
現代の知性たちの視線
| 朝日新聞社 編 | 朝日新聞出版(朝日新書) | 208p | 790円(税別)
Contents

1.人間とは 生命とは
2.歴史と国家
3.社会を問う
4.暮らしと文化という希望

Introduction
2019年12月に中国・武漢で発生したとされる新型コロナウイルスは、瞬く間に世界中に広がり、私たちの「日常」を奪った。すべての人に平等に降りかかる感染症の危機は、社会のあり方をすっかり様変わりさせてしまった。そんな状況について、感染症の専門家以外の多くの文化人や著名人が声を上げている。
本書は、22人の国内外の論客が、コロナ禍で世界がどう変わったのか、「コロナ後(アフターコロナ)」に人類はどのような課題を抱えているのかなどについての、それぞれの立場、視点からの発言を集めた論集。突然直面することになった、これまで誰も経験しなかった世界規模の危機は、われわれに「人間とは何か」「国家とは何か」「社会はどうあるべきか」といった根源的な問いを突きつけているようだ。ダイジェストでは22人のうち、ユヴァル・ノア・ハラリ氏とブレイディみかこ氏の論考を取り上げた。ユヴァル・ノア・ハラリ氏は、ヘブライ大学教授で、『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons―21世紀の人類のための21の思考』といったベストセラーの著者。ブレイディみかこ氏は、英国在住の保育士・ライター。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』『ワイルドサイドをほっつき歩け』などの著書がある。なお、本書は朝日新聞デジタルの特集ページを新書化したもの。