新書・文庫
発刊 2020.08
万博開催「大阪」の実証実験の場としての可能性
『大阪が日本を救う』
Contents

はじめに なぜ大阪は注目されるのか
1.あなたの知らない大阪社会
2.大阪は「たこ焼き」だけではない
3.イメージ刷新!世界の「OSAKA」への道
4.万博で何が変わるのか
5.なぜ関西の中小企業は「勢い」があるのか
6.大阪をみれば日本の未来がみえる
おわりに 地方創生には「路地裏の経済学」が必要

Introduction
近ごろ「大阪」がクローズアップされる機会が多いとは感じられないだろうか? コロナ対応のほか、2025年開催予定の「大阪・関西万博」、「都構想」の行方、さらにはIR(統合型リゾート)の候補地としても注目される。大阪は、従来の一般的なイメージから、より洗練された都市へと脱皮しようとしているようだ。
本書では、万博をはじめとするさまざまなポジティブな要素によって、大阪や関西がどのように変化してきているかを、豊富な事例とデータをもとに読み解いている。特に万博は、一過性の地域的なイベントではなく、スマートシティやMaaS、健康医療分野などの新しいテクノロジーやビジネスの実証実験の場であり、未来を体験できるショールームのようなイベントだ。世界中からアイデアが集まり、スタートアップの活性化が見込めるとともに、雇用創出の効果もある。大阪は、日本経済が復活するきっかけを作る場となりそうなのだ。著者は、日本総合研究所 調査部 上席主任研究員 マクロ経済研究センター所長。2019年度には大阪府「万博のインパクトを活かした大阪の将来に向けたビジョン」有識者ワーキンググループメンバーを務めた。