書籍
発刊 2020.08
人間の敵でも味方でもあるウイルスの正体とは
『世界を変えた微生物と感染症』
左巻 健男 編著 | 祥伝社 | 240p | 1,500円(税別)
Contents

1.感染症をもたらす微生物の不思議なしくみ
2.これだけあった! 人類が闘ってきた感染症の歴史
3.私たちの暮らしに役立つ微生物
4.世界は微生物にあふれている

Introduction
新型コロナウイルスの感染拡大は、通信販売や電子決済の普及を加速させ、日常的にマスクをする習慣を浸透させるなど、私達の生活や社会、経済に大きな影響を及ぼしている。同様に、これまでにも「微生物」(細菌類、菌類、原生生物、ウイルスなどの総称)は、人間の歴史にさまざまな変化を迫ってきた。
本書は、感染症を引き起こすマラリア、コレラ、天然痘などのウイルス、酵母菌や乳酸菌など人間の生活に役立つ細菌類など、微生物の特徴を種類ごとに解説し、人間と微生物とのかかわりについて広く紹介している。微生物は、感染症を引き起こす人間の「敵」であると同時に、地球の生態系に欠かせず、人間が生きていくうえで必要な「味方」でもある。編著者の左巻健男氏は東京大学講師、理科教育者・科学啓蒙文筆家。京都工芸繊維大学、同志社女子大学、法政大学教職課程センター教授などを経て現職。なお、本書は同氏の他、サイエンスライターの左巻惠美子氏、亀田医療大学准教授の桝本輝樹氏、科学技術コミュニケーターの村山一将氏が執筆している。