書籍
発刊 2020.06
流行よりも“長く続く”を重視するアパレル戦略
『生きる はたらく つくる』
皆川 明 著 | つるとはな | 253p | 1,400円(税別)
Contents

1.少年時代
2.旅立つ
3.学ぶこと
4.ミナをはじめる
5.直営店をオープンする
6.国内で服をつくる理由
7.ブランドを育てる
8.よい記憶をつくる仕事
9.生きる はたらく つくる

Introduction
日本人デザイナーによる「ミナ ペルホネン」というアパレルブランドがある。年代を問わず、流行に左右されない趣味の良いデザインが静かな人気を集め、現在、カフェやファブリック(生地)、アンティークなどを扱う店を含め、国内13ショップを展開。同ブランドの独特な理念はいかにつくられたのか。
本書は、ブランド「ミナ ペルホネン」の設立者で主宰者であるファッションデザイナー、皆川明氏が自らの半生とともに、ものづくりや「はたらくこと」の姿勢、哲学、価値観などを語っている。高校時代に陸上選手をめざすも怪我で挫折し、目的もなくヨーロッパに旅立った皆川氏は、偶然、パリコレクションの手伝いをすることになり、ファッションの世界と出会う。帰国後ファッションデザイナーをめざし、ついに独立してブランドを立ち上げるも生活が成り立たず、アルバイトをしながら、さまざまなことを学んでいく。著者は1967年東京生まれのデザイナー。1995年に自身のファッションブランド「minä(2003年よりminä perhonen)」を設立。主な個展に「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」(2019、2020年)がある。