新書・文庫
発刊 2020.07
葬儀の際の供養だけではない「お経」の意味とは
『お経の意味がやさしくわかる本』
各宗派の「経」は、どんな教えを説いているか
鈴木 永城 著 | 河出書房新社(KAWADE夢新書) | 200p | 880円(税別)
Contents

プロローグ お経とは何か
念仏・題目の意味
般若心経―摩訶般若波羅蜜多心経
阿弥陀経―仏説阿弥陀経
法華経(1)―妙法蓮華経方便品第二
法華経(2)―妙法蓮華経如来寿量品第十六
観音経―妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五
理趣経―般若理趣経
正信偈―正信念仏偈
修証義
知っておきたい葬儀・法要の知識

Introduction
葬儀や法事で僧侶が唱える「お経」。仏教に関心のない人には、単なる眠気を誘う音声にすぎないのかもしれない。しかし、お経には、さまざまなバリエーションがあり、信仰に関係なく、人生や社会の真理、「生き方」のヒントになる中身が詰まっているのだ。お経は私たちに何を伝えようとしているのか。
本書では、そもそも「お経」とは何か、どんな種類があるかを、その歴史とともに解説。そして、各宗派で読まれる代表的なお経を取り上げ、その中身を、仏教に詳しくない人でもわかるようにやさしく説き明かしている。たとえば一般にもよく知られる「般若心経」は、この世は固定的な実体がない「空(くう)」であり、執着を捨てることの大切さを説いている。著者は、埼玉県春日部市にある東陽寺東堂の僧侶。1943年生まれで、高校2年在学中に、一般家庭より曹洞宗にて出家・得度した。仏教情報センター顧問・名誉会員。