新書・文庫
発刊 2020.05
超長時間労働など教師の危機にどう対応すべきか
『教師崩壊』
先生の数が足りない、質も危ない
妹尾 昌俊 著 | PHP研究所(PHP新書) | 318p | 960円(税別)
Contents

はじめに 知られざる「ティーチャーズ・クライシス」の真実
1.クライシス1 教師が足りない
2.クライシス2 教育の質が危ない
3.クライシス3 失われる先生の命
4.クライシス4 学びを放棄する教師たち
5.クライシス5 信頼されない教師たち
6.教師崩壊を食い止めろ!

Introduction
働き方改革は今や多くの組織で取り組まれているが、一向に進む気配がない業種もある。その一つが「学校」である。全国の小・中・高等学校の現場では、教師の人手不足や質の低下に加え、長時間労働の常態化といった深刻な問題が山積。将来を担う子どもたちに十分な教育が行き渡らなくなっているのだ。
本書では、教師不足、教育の質の低下、教師の過労による死や精神の病、教師の「学び」の不足、学校や教師への信頼低下といった危機的状況を「ティーチャーズ・クライシス」と名づけ、その現状を分析するとともに解決策を提言する。全国の学校現場を見て歩く著者は、自らの独自調査の結果や教師や教育に関連する各種データをふんだんに活用しながら、日本の学校教育の構造的問題を明らかにし、「学校の肥大化」を防ぐという解決策を見出している。著者は教育研究家、学校業務改善アドバイザー。野村総合研究所を経て、2016年から独立。文科省での講演のほか全国各地で教職員研修やコンサルティングを手がけている。