海外書籍・雑誌
発刊 アメリカ 2015.11
災害時に大手自動車メーカーGMがとった危機対応
『パワー・オブ・レジリエンス 優れた企業の危機対応力』
The Power of Resilience: How the Best Companies Manage the Unexpected
Contents

1.サプライチェーンを破壊した地震
2.大災害の分類
3.ホワイトスペースの削減
4.危機対応
5.金融危機とマネーサプライチェーン
6.わずかな準備
7.買い手責任負担
8.混乱の検出
9.情報サプライチェーンの確保
10.希少性と価格ショックに対する計画
11.倫理観を変化させ基準を上げる
12.長期的な変化への対応
13.釘が欲しい時のために
14.なぜレジリエンスなのか?

Introduction
震災や台風・ハリケーン、テロ、感染症の流行は、地球上のどこで起きても、グローバルなサプライチェーンを張り巡らせる企業に多大な影響を与えることが多い。いつ発生するかわからない災害に向けて各企業は対策のマニュアルを準備し、レジリエントな(回復力ある)組織を作っている企業がほとんどだろう。
本書は、今日の企業が直面するさまざまなリスクを分析した上で、大災害、とくに2011年の東日本大震災発生直後のインテル、GMといったさまざまな企業の危機対応を紹介。サプライチェーンの混乱の中で、いかに正確な情報を捕捉、整理し、人を動かして的確な対処を行っていくかを、事例の中から探っている。各企業が手探りの経験の中からレジリエンスを獲得していった過去の経験から、多くのことを学ぶことができる。著者は、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のエンジニアリング・システム教授。同大学の交通・ロジスティクスセンターのディレクターも務めている。著書に“The Resilient Enterprise”(邦訳:『企業のレジリエンシーと事業継続マネジメント』日刊工業新聞社)などがある。なお、ダイジェストではGMの危機対応の事例を取り上げた。